【ご報告】救急救命士を支援する議員連盟より決議書提出および各大臣への申入れについて
関係各位
平素より、日本救急救命士会の活動に格別のご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、救急救命士を支援する議員連盟 会長・松野博一先生、同 事務局長・田畑裕明先生より、林芳正総務大臣、仁木博文厚生労働副大臣、松本尚デジタル大臣に対し、決議書をご提出いただいた旨のご連絡を頂戴いたしましたので、ご報告申し上げます。
本件は、12月3日に開催されました第5回「救急救命士を支援する議員連盟総会」(会長:松野博一先生)において、日本救急救命士会から、会長・喜熨斗智也、副会長・福岡範恭、副会長・北村浩一、総務担当理事・植田広樹が出席し、救急救命士を取り巻く現状および課題についてご説明申し上げた内容を踏まえ、お取り計らいいただいたものです。
本決議には、救急救命士制度の現状と課題を的確に捉え、今後の救急医療体制の充実に資する、極めて重要な内容が盛り込まれております。
日本救急救命士会といたしましては、今後も救急救命士が一層その専門性を発揮できる環境の整備に努めるとともに、より多くの国民の皆さまの生命と健康に貢献できる資格となるよう、職能の向上に全力で取り組んでまいります。
また、私たちのような職能団体が制度改善を目的として、議員連盟や行政に対し意見や要望を伝える行為は、一般に「政策提言」と位置づけられ、特定の政党や候補者を支援する政治活動や選挙運動には該当いたしません。
日本医師会や日本看護協会をはじめとする多くの専門職団体においても、同様に政策要望が行われており、これは通常の団体活動として認められた適法なプロセスです。
本件も、あくまで救急救命士制度の改善と国民の安心・安全の向上を目的とした意見表明でございますので、どうぞご安心、ご理解いただければ幸いです。
今後とも、日本救急救命士会の活動に変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
(一社)日本救急救命士会
会長 喜熨斗 智也
以下 決議書 抜粋
一 規制改革実施計画(令和七年六月十三日付け閣議決定)で定められた救急救命処置の範囲の拡大について、早期かつ着実に検討すること
二 救急搬送件数の増加に伴う救急救命士への負担を軽減し、高度化する救急業務に対応するために、救急隊への救急救命士の配置人数のあり方について検討すること
三 大学・専門学校の救急救命士養成課程における臨地実習(救急車同乗実習)が円滑に受け入れられるよう、関係省庁と連携し、必要な方策について検討すること
四 入院患者の急変時においても、救急救命士による救急救命処置を実施できるよう検討すること
五 救急救命士が関与する救急搬送や救急医療に関する診療報酬の充実を図ること。特に、医療機関の救急外来等において救急救命士が貢献していることを踏まえた評価の充実を図ること
六 マイナ救急の全国展開のため「マイナ保険証」の所持・携帯に関する普及啓発促進及び実証事業終了後の支援を行うこと
七 全国共通プラットフォームによる「ワンストップ連携」の早期実装を行うとともに、マイナ救急との連携を行うこと



